【天竜峡】
飯田市の南部、伊那谷随一の景勝地「名勝 天竜峡」。南信州を訪れたら一度は足をのばしてみたいところです。ここには平成元年に掘り当てた、長野県下一、全国でも有数の天然ラドン成分の含有量を誇る天竜峡温泉がありますの。
天竜峡(標高400m)は、「天竜奥三河国定公園」内にあり、源を諏訪湖(標高759m)に端を発し、中央アルプス木曾山脈と南アルプス赤石山脈の間を流れ下り、213Km先の太平洋の遠州灘に注ぐ天竜川の中ほどにあります。
天竜川が伊那盆地南部で隆起した花崗岩塊を幾千万年もの歳月をかけて浸食し、天竜川の両岸に、高さ60〜80mにわたって聳え立つ大岸壁や奇岩を形成しました。天竜峡は、山水画をほうふつさせる大自然の景観を作り出した天竜渓谷に付けられた名前で、国の名勝に指定されています。
春の山桜や新緑・岩間躑躅(いわまつつじ)、夏の緑と白百合、秋のもみじ、冬の雪景色と四季の折々の変化に富む名勝に相応しい景観が楽しめます。
そして、春には桜が信州では最も早く咲く「桜の名所(開花時期は例年4月上旬)」として、秋は紅葉が一番遅く色づく「紅葉の名所(時期は例年11月上旬〜中旬)」として知られているところなのです。
この景勝地を、明治15年(1882年)に訪れた書聖と仰がれた書道家の日下部鳴鶴(くさかべめいかく)が、十ヶの岩峰を選び、岩面に中国の古典から名前をつけ、自筆の文字を刻みました。それらの岩峰は『十勝』と呼ばれ、訪れる旅人の目を楽しませてくれます。
天竜峡には、駅前からすぐのところある天竜川に架かる姑射橋(こやきょう)を起点にして、一周を約一時間でまわれる遊歩道が整備されています。途中展望台もあって、十勝巡りの散策が楽しめます。散策の際駅前の観光案内所で専用の台紙を手に入れて、スタンプを押しながら歩くのも楽しいのではないでしょうか。(all aboutより)
遊歩道マップは三輪楽雅堂にございます。 |